退職代行を利用する上でのメリット・デメリットとは?料金はいくら?

私が産業医として勤務する企業でも、「退職代行」を利用して退職される方がおられました。私が言うのもなんですが、ブラック企業であるわけでもなく、何なら同じ業種の他企業と比べてもホワイトな方で知られている会社ですので、「え?なんで?」と思った次第です。

ですが、「もう面倒な手続きや話し合いを一切したくない!もう辞める!」「上司と反りが合わない。もう最後の最後で顔も合わせたくない」ということで、退職代行を利用される方もおられるようですね。

この一件もあり、私も「退職代行」というサービスに興味を持ちました。そこで今回は、退職代行を利用する際のメリットやデメリット、その料金などについて書いてみたいと思います。

退職代行を利用する上でのメリットとは

そもそも退職する際に、退職の意向を上司に伝えたりしますと、「今、人手が足りなくて本当に困っているんだ。あと1ヶ月だけ…」などと先延ばしにされたり、「今辞めたら今後、逃げ続ける人生になるぞ…」などと、お説教モードに入られたりとすることもあります。

退職の意向はもう揺らがず、こうした話し合いそのものが面倒ということであれば退職代行を利用するメリットとなると思います。

また、「残った有給を消化したい」「面倒な引き継ぎ業務をもうやる気力がない。勘弁して欲しい…」といったことなど、本来だったら話し合いなどが必要なことも交渉を代わりに行ってもらうことができます。

特に、うつ病などのメンタル疾患を患っているようなケースですと、とにかくこうした交渉などが困難になることもあります。ですので、退職代行のメリットを感じやすいと思われます。

退職代行を利用する上でのデメリットとは

やはりデメリットとしては、「社会通念上、望ましい辞め方か?」と問われれば、なかなかそう言い切れることではないと思います。

特に狭い業界だと、どこでどうやって人間関係が繋がっているか分からないため、「あの人、実は…」などと噂話をされてしまう可能性もゼロではないと思います。引き継ぎもなく辞めたとなると、企業としては痛手を被ることになります。お世話になった、という気持ちがあるのならば、やはり「挨拶や引き継ぎをちゃんとしておけばよかった…」と後悔が残るかもしれません。

また、本来なら自分で退職の意向を伝え、退職したとなれば費用はかかりません。代行を利用することで、必要経費とも考えられますが、やはり費用が発生することはデメリットとなりえると思われます。

あと、弁護士が主体となって退職代行をしているイメージですが、あくまでも退職代行のみのサービスに限定されているため、万が一、企業側が損害賠償請求を行ったり、あるいは未払い残業代・給与を支払わないといった手に出てきた場合、法的に介入してくれることは望めません。

ただ、こうしたトラブルは想定されるだけであり、企業側がやるメリットはなく(訴えるにしても、当然、手間暇や費用がかかります)、実際のところこうしたケースはあまりないようです。

また、退職代行は、法適合組合の合同労働組合か弁護士に依頼することが望ましいとされています。ですので、それ以外のいわゆる「悪徳業者」も中には存在しています。そうしたトラブルに巻き込まれる可能性もありますので、注意が必要です。

料金は?

たとえば「退職代行ガーディアン」という企業を参考にしますと(東京労働経済組合が運営)、「2万9千800円(別途追加費用は発生なし)」とのことです。

退職代行ガーディアン

豊楽法律事務所が運営する「退職代行サービスのNEXT」では、「3万円」となっています。

なお、こちらの会社では「未払い金、退職金の交渉は成功報酬で20%」にて対応してくれるそうです。弁護士事務所の強みですね。

退職代行サービスのNEXT

他のサイトを見ても、やはり3万円弱のところが多く、おおよそこうした料金となっているようです。



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