うつ病になって退職した「前の職場のことを忘れる」のも大事な転職準備です

外資系の企業でバリバリと働いていた方がうつ病となり、私が産業医として勤務する企業に転職されてこられました。やはり「過去の栄光」というのは忘れがたいようで、その頃の輝いていた自分と現在の自分をついつい比較してしまい、「落ちぶれてしまったなぁ…」と落ちこんでしまうそうです。

また、別の方は前の職場にいたパワハラ上司のことをつい思い出してしまい、そのたびに嫌な思いをしてしまうそうです。この辛い記憶もふとした拍子に蘇ってしまう傾向にあります。

こうした記憶を何度となく反芻し、繰り返し繰り返し思い出してしまい、結果として自傷行為のように自分自身を傷つけてしまう方がいます。それは不幸な結果にしかならないと思いますので、ぜひ「注意をそらす」ということをしていただければと思います。

前の職場のことを思い出しそうになったら、「今日の夕飯、何を食べようかな」「そういえば好きな作家の新刊、今日発売だった」「昨日のサッカーの試合、面白かったなぁ」でもなんでもいいです。別のことを考え、思い出すことを阻止するように練習しましょう。

この練習を繰り返していくうちに、自然に注意をそらす、ということができるようになると思います。頭の中が前の職場のことを考えることで占拠されてしまうのをストップする、といったイメージでしょうか。

こうしたことに加え、認知行動療法を中心としたリワークで座学やグループワークを行うことにより、「考え方のくせ」を直したりすることもオススメです。その上で、これから転職活動ということでしたら、うつ症状専門の就業移行支援を行っている「シゴトライ」や、カウンセリングなど手厚いサポートのある「ネオキャリア」などの転職支援会社で相談することも検討されてみてはいかがでしょうか。



転職活動前の準備

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